安い断熱材は品質が良くない可能性が高い理由

断熱材近頃は、快適さや電気代の節約を目的として、マイホームに断熱材を取り入れたいと考える人が増えていますが、安い断熱材を選んでしまうと品質が良くない可能性が高いです。安い断熱材の中には吸湿性が高いものが多く、周りの湿気を吸収することで縮んでしまうものが多いと言えます。湿気を含んで縮んでしまったものは本来の役割を果たすことができないので、断熱性が失われることで快適ではなくなる、電気代が高くなるというトラブルに繋がってしまうでしょう。

どのような素材に対しても言えることではありますが、グレードが高いものほど性能が優れていて、グレードが低くなるほど性能が悪くなってしまう傾向があります。断熱材の場合は品質の悪さを顕著に感じることができ、本来の役割を果たしていなければ室内の温度や電気代から劣化に気づけることが多いです。縮んでしまった断熱材は空気を遮断する機能が失われるので、外の熱い空気や冷たい空気の影響を受けやすくなったり、室内で冷やした空気や暖めた空気を逃がしたりしてしまうでしょう。劣化していないものであれば室内の温度を快適なものに保ちやすいですが、劣化したまま放置しておくと室温の調整機能が失われてしまいます。

断熱材の劣化は室温を維持する機能がなくなるだけではなく、気づかないうちにカビの発生が起こりやすいので注意が必要です。吸湿したものを放置しておくとカビが発生し、素材自体にカビが生えるだけではなく、周囲の建材まで腐る可能性があります。住宅に用いられている建材が腐ってしまうと建物の寿命まで縮めることになるので、耐久性が低くなってしまうことを知っておいてください。安いものを選んでコストを削減したつもりが、すぐに劣化して交換が必要となったり、周囲の腐った部分まで修繕を行う必要となったりするので断熱材は安いものを選ぶべきではないです。

マイホームを建てるときにコストを削減しようと考えるのであれば、用いる素材のグレードを下げることが可能ですが、断熱材のグレードを下げると品質が悪くて問題が発生しやすいと言えます。早ければ新築から10年しないうちに建物の一部が腐ってしまう可能性があるので、これは品質の良いものを選ぶことが大切です。断熱材のグレードを変えれば予算内の費用になるという場合でも、トラブルが起きやすいことを思い出してこれのグレードは下げず、影響が起こりにくい他の部分でコストを削るようにしてください。